
ゲームなんて楽しければなんでもいいと思いますが、思わずプレイ中に生きる意味を考えてしまう2つのゲームをご紹介します。
「ライフ イズ ストレンジ」ゲームラストの選択なんて決められない
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「ライフ イズ ストレンジ」は時間を巻き戻せる能力を身につけた、女子学生「マックス」の青春を描いたアドベンチャーゲームです。
舞台はアメリカのオレゴン州にある架空の街「アルカディア・ベイ」。
ちょっとした問題が起こるたびに、能力を使い時間を巻き戻すことで未来を変えたいくのですが、その結果が必ずしも長期的に見て幸せな未来にはならない、いわゆる「カオス理論の1つである“バタフライ効果”」が大きなテーマになっています。
主人公のマックスはちょっと野暮ったい感じなのですが、放っておくことができないような魅力のある女の子です。
ゲーム中のポスターや壁の落書き、各登場人物へのちょっとした突っ込みが可愛くて、プレイする度に思い入れが深くなっていきます。
もう一人の主人公であるクロエとの友情がメインの1つですが、エピソードが進むごとにその結末が徐々にわかってきます。
もしかして、そんなことないよね?
その展開だけは勘弁してください!
序盤の青春いっぱいのストーリーを経験しているだけに、最後に選択しなければならない2択は、ゲーム史上でもかなり酷な選択であり、僕はしばらく選択できずにコントローラーを置いてしまいました。
何度もやりなおせる人生、親友のいる世界、目の前の大切な人と大きな正義。
マックスとクロエの2人を通して、生きる意味を少しだけ考えたくなるゲームです。
「The Last of Us(ラスト オブ アス)」2人とずっと旅していたい
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「The Last of Us(ラスト オブ アス)」の舞台はアメリカ。
突如として発生した謎の寄生菌による、パンデミックから20年後の荒廃した世界を舞台にした、三人称視点のシューティングゲームです。
パンデミックで混乱する街から逃げるときに、軍により娘のサラを殺されてしまったジョエルと、世界を救う希望の鍵になる14歳の少女エリーが主人公です。
2人は感染者や略奪者に追われながらもアメリカ中を旅しながら目的地を目指していきます。
生きるためならなんでもするジョエルと、まだ幼いながらも必死に生きようとするエリーは、当初反発し中々仲良くなることができません。
しかし、様々な人と出会い、命の危機を2人で乗り越える内に家族以上の絆が生まれていきます。
実際ゲームをしていると、ジョエルがエリーに話しかける言葉が少しずつ優しくなっていくのがわかります。
またエリーもジョエルへの態度が素直になっていき、2人が仲良くなっていく過程が微笑ましくてたまりません。
ゲーム中は、この2人と実際に旅をしているような錯覚さえ覚えるほどに没入感があり、それだけに2人への思い入れもどんどん深くなっていきます。
そのため目的地が近づいてくると、もうジョエルとエリーと別れなければならない寂しさで、ゲームを進めることが嫌になるかもしれません。
そして、このゲームの最後のエピソードでは、ジョエルのエリーに対する思いが爆発するのですが、同じタイミングできっとプレイヤーであるあなたもエリーへの思いが爆発するでしょう。
善悪なんて関係なしに、とにかく愛する人を守ろうとするそのジョエルの姿はまさに、鬼神であり悪魔のようです。
ゲームラストのジョエルの選択は決して正しい決断ではありません。
エンディングでエリーがジョエルに尋ねる場面では、その真っすぐな目と、「私はずっと待っている」の言葉に、思わず目をそむけたくなるでしょう。
娘を思う親の気持ち、14歳の少女の決断、エリーを思うジョエルのやさしい嘘。
ジョエルとエリーの2人を通して、生きる意味を少しだけ考えたくなるゲームです。
まとめ
「ライフ イズ ストレンジ」、「The Last of Us(ラスト オブ アス)」の2作ともゲーム時間は10~20時間ほどですが、この2作ほどエンディングが来て欲しくないと思ったゲームはありません。
マックスとクロエ、ジョエルとエリー、年齢も性別も、関係性も異なりますが、それぞれの心の交流がとても優しいです。
ゲームだからこその没入感もあり、エンディングを迎えたときは寂しくて、エンディングロールではまるで、2人と過ごした思い出を忘れないよう、記憶に焼き付けるような思いで見ていました。
マックスとクロエ、ジョエルとエリーの4人を通して、元気と優しさをもらいながら、生きる意味を少しだけ考えたくなる2作の神ゲーです。