ワンタッチ式タイプのコンセントに、アース線を取り付ける方法を画像付きで紹介します。
まずアース線はこんなやつです。
そしてワンタッチ式のアース線接続端子はこんなのです。
最近電子レンジを購入したんですが、このアース線の接続方法に苦戦してしまいました。
fa-angle-double-right参考記事:【電子レンジ】シャープ(SHARP)のRE-T3-W5を購入したのでレビュー【無駄な機能がないシンプル設計】
これまでは10数年前のとても古いタイプを使用していて、アース線がなかったので、久しぶりに接続しようとしたら「あれ?どう接続するの?」「最終的にどうなってるのが正解?」
と、正しい接続方法や最終的な正解がわからず無駄にアタフタ・・・・。
アース線ってたまにしか接続する機会がないので、いざ取り付けようとすると正解を忘れていて困っちゃいますよね。
「もしかして僕と同じく困っている方が意外と多いのでは?」と思い今回記事にしました。
補足として、アース線の取り外し方やアース端子がない場合、アース端子が届かない場合の対処方法も記載しています。
電子レンジや洗濯機などの家電にアース線が付いていたら、とりあえずはコンセントの接続端子に正しく取り付けることができれば大丈夫。
アース線の意味とかよく分からなくてもいいんです!
どうせ時間が経てば忘れちゃいますしね。
というわけで早速取り付け方からいってみよう!fa-hand-o-right
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ワンタッチ式タイプのアース線の取り付け方
感電防止のために忘れずに抜いておきましょう。
電源プラグがあると作業の邪魔になって、正しく取り付けできなこともあるのでまずは電源プラグを抜くところから。
fa-arrow-circle-right2-1:外側のカバーを外し銅線を約1.5cmくらい出しておく。
大体のアース線は、あらかじめ外側のカバーに切れ目が入っていて、手で引っ張るだけで取れるはずです。
もし切れ目がない場合は、カッターやハサミで中の銅線を切らないように切れ目を入れましょう。
※数本なら切れてしまっても大丈夫です。
fa-arrow-circle-right2-2:銅線を接続しやすい状態にする
銅線の先をねじって1本の束のような状態にしておきましょう。
爪でひっかけるだけで簡単に開けることができるはずです。
万が一固くて開けにくい場合は、小さめのマイナスドライバーで引っ掛けると開けやすいと思います。
少しだけ力をこめて銅線部分がある程度見えなくなればOKです。
無理に押し込むと銅線が曲がってしまうので注意。
みなさんがワンタッチ式で一番知りたい部分は恐らくここですよね?
感覚としてまず軽く全力の2割ぐらいの力で差し込んでいき、最後に4割ぐらいの力でグッと押し込む感じでしっかりと接続されるはずです。
これ以上力を入れてしまうと、銅線が差し込まれる前に曲がってしまう可能性があるので、ほどよい力加減で押し込んであげましょう。
軽く引っ張って抜けなければOKです。
正しく接続されています。
無理に引っ張ると接続部分が壊れることもあるので注意。
アース線の銅線部分が多少むき出しになっていても、電源プラグに触れることがなければ問題ありません。
もしどうしても気になる場合は、銅線をハサミで切って長さを調整してから再度接続し直しましょう。
※電源プラグを抜いておくのを忘れずに!
銅線は直接切ると飛び散る可能性があるので注意!
※ビニール袋の中で切るなど工夫が必要。
長さに余裕があれば、外側のカバーがある部分を切断して調整することをおすすめします。
ワンタッチ式タイプのアース線の取り外し方
爪でひっかけるだけで簡単に開けることができるはずです。
万が一固くて開けにくい場合は、小さめのマイナスドライバーで引っ掛けると開けやすいと思います。
無理に引っ張ると接続部分が壊れることもあるので注意。
通常はそれほど力を入れなくても抜けるはずです。
最後にフタを閉めれば完了です。
とりあえず付けてはみたけどアース線ってどんな役割なの?
アース線の役割
- 人体への感電防止
- 漏電による火災防止
電子レンジや洗濯機に付いているアース線の1番の役割は、漏電したときの感電防止です。
電化製品が古くなったことによる劣化や故障により漏電が発生します。
特に水回りや湿気が多い場所では漏電が発生しやすく、予期せぬ漏電は人体への感電や火災の原因となりとても危険です。
アース線を取り付けておくことで、これらの被害を未然に防止することができます。
アース線を取り付けた状態で漏電するとどうなる?
もしも電子レンジや洗濯機が故障して漏電した場合、アース線が取り付けられていないと、その電気は流れていく場所がなく電化製品内に留まり続けることになります。
するとどうなるか?
人が触れば感電、機械は漏れた電圧に耐え切れずに故障しやがて火災へと発展します。
ではアース線が取り付けられていると?
漏電した電気は、アース線から外へと誘導され最終的に大地へと流れていきます。
その結果感電と火災を予防し、また漏電遮断器が反応して素早く漏電自体をシャットアウトすることができます。
アース線・・つまり地球(earth)に流す線ってことなんですね!これは1個勉強になりました。
アース線の詳しい役割やメカニズムを知りたい方は、「アース線の役割ー分電盤や制御盤(筐体)における仕組み - リタール BLOG」がとても参考になります。少し難しいですが興味のある方は合わせてご参照ください。
コンセントにアース端子がない場合は?
主な対策方法は2つ
- お近くの電気工事店に依頼しアース端子を設置してもらう
- プラグ型漏電遮断器を利用する
1お近くの電気工事店に依頼しアース端子を設置してもらう
アース取付工事は「電気工事士」の有資格者である必要があります。
工事費用はアース処理まで含めると中々のお値段になるようです。
持ち家だったり、購入したマンションにお住まいでしたら、今後の心配を無くすためにも思い切って工事をしてしまった方がいいかもしれません。
これから何年も漏電を心配したまま、電子レンジや洗濯機を使うくらいならお値段としては妥当でしょう。
2プラグ型漏電遮断器を利用する
コンセントのプラグに差し込むだけで漏電を防止してくれる『漏電遮断器』なるものがあります。
一番有名なのはテンパールの「ビリビリガード」。
万が一電子レンジや洗濯機が漏電したときに、コンセントの電気を遮断することで漏電を防ぐことが可能です。
遮断されるのは「ビリビリガード」を接続したコンセントだけですので、突然家中の電気が落ちることもありません。
金額的にも手ごろですし、引越し先でも利用できるのは助かりますね。
「工事まではしたくないけど漏電はやっぱり心配」という方にはおすすめです。
まさかのアース線が届かない!そんな場合は?
主な対策方法は2つ
- 新しい長いアース線に取り換える
- アース線を延長する
1新しい長いアース線に取り換える
電子レンジであればアース線は簡単に取り外すことが可能です。
写真のようにネジで固定されているだけですので、ドライバーがあればすぐに取り外せます。
※ネジは新しいアース線を固定するときにまた使用します。
アース線はホームセンターやネット通販でも販売しています。
購入の際のポイントは、同じタイプのアース線を必ず購入すること。
特にネジの大きさが合わないとアース線を固定できないので注意です。
もちろん長さもあらかじめ測っておくのを忘れないようにしましょう。
心配であれば元のアース線を持って行き、お店の店員さんに確認してもらうと安心です。
2アース線を延長する
延長用のアース線と元々のアース線をつなげて延長することが可能です。
購入の際のポイントは、同じ太さのアース線を購入すること。
アース線にも1.25mm2や2.0mm2など種類があり、資格者でもない限り詳しくはわからないと思いますので、元々のアース線と全く同じ太さや種類のアース線を購入するのが無難でしょう。
アース線の延長方法(参考)
- 購入したアース線の外側のカバーを外して中の銅線を1㎝くらい出します。
- 両方の銅線をねじり合わせてつなぎ合わせ結合します。
- 最後に銅線部分を絶縁テープで巻いて保護します。
まとめ
ワンタッチ式タイプのコンセントに、アース線を取り付ける方法をご紹介しました。
ワンタッチ式の取り付け方はいたって簡単でしょう?
唯一分かりにくいのは、銅線を差し込むところくらいだと思いますが、軽く差し込みつつ最後にちょっとだけ力を込めて押し込むぐらいで丁度いいと思います。
最後に引っ張ってみて抜けなければ大丈夫。しっかりと接続されています。
アース線は万一の漏電のためにも、電子レンジや洗濯機など家電についている場合はできる限り接続しておくことをおすすめします。
コンセントにアース端子がない場合でも、プラグ型漏電遮断器などで最低限の予防はしておくべきでしょう。