【とある彼の物語】人生はゆっくりと静かに詰んでいく。30代までに人としての基盤がないと人生が詰む話

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これはとあるロスジェネ世代の男性の物語。

年間3万人が孤独死をする日本。

その中には30代40代の働き盛りの現役世代も少なくありません。

そしてそれは決して他人事ではなく、明日は我が身。

まだまだ若く未来のある若年世代がなぜ孤独死へと至ってしまうのか?

時代、環境、仕事、性格。

様々なマイナス要素が掛け合わさることで、それは気付かない内に静かにゆっくりと訪れるのです。

そこでとある彼の40年の人生から、ゆっくりと人生が詰む流れを見てみましょう。

 

彼は小学生までは友達がいて毎日楽しく過ごしていた。

彼は中学生までは成績優秀だった。けれど内気な性格とプライドの高さが災いし友達がいなかった。

彼は高校生までは少しだけモテた。けれど内気な性格とプライドの高さが災いし恋人はいなかった。

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とある彼の40年

彼は人間関係に疲れ高校を不登校になった。

なんとか1か月後に高校へもう一度通い出すも、1日1日を過ごすだけで精一杯。

結果、卒業することだけで疲れ果ててしまい大学受験に失敗した。

 

予備校へ通うも、全く勉強する気が起きず、ゲーセンでサッカーゲームをやり、家ではプレイステーションでスーパーロボット大戦をひたすらやる毎日を送っていた。

結果、大学受験をあきらめニートとなった。

 

それから1年後、フリーターとなりいくつかのアルバイトを転々とする。

危機感を覚えた彼は難関資格の受験を決意。

見事、行政書士の試験に3か月の勉強期間で合格。

その後すぐに、実家の自分の部屋を事務所として開業。

意気揚々と行政書士を名乗るも、ロクな社会経験もないため成功するはずもない。

案の定、行政書士というの名のニート状態だ。

ちなみにそのときの集客はネットのみ。

「営業って何?そんなの面倒だし無理」状態だったため、結局2年ほどで廃業し無事ノーマルニートに戻る。

 

廃業後は、アフィリエイトなどで小銭を稼ぎつつ、オンラインのMMOゲームに寝る間を惜しみ熱中。

気付けば1年以上が過ぎていた。

20代も後半となり再び危機を感じた彼は働くことを決意。

しかしなぜか就職はせずにアルバイトを始める。

書店員としてのアルバイト生活は、中々楽しい日々だったようだ。

そこからさらに1年。

ようやく正社員にならなければダメだと気付いた彼。

 

アルバイトを辞めて職業訓練校へと通い出す。

その職業訓練校では最後に実習として職場体験を1か月間することができる。

彼は希望の経理が経験できる会社へと通い始めた。

1週間後、あまりにもその会社が嫌すぎた彼。

就職すれば実習先に行かなくてもいいのでは?」と考え、なぜか希望とは全く違う営業職へと応募してしまう。

過去に行政書士をしていた経験が珍しかったらしく、面接官(社長)の目にとまり奇跡的に合格。

30歳となり無事正社員となった彼は、社長に気に入られ、入社2か月で本社のある札幌へと転勤となる急展開を迎える。

 

30代にして初めての1人暮らし。

本社では営業だけでなく、経理、人事全般を担当。

税理士や、新規店舗開業に向けたテナント先担当者との打ち合わせなどもこなす。

彼としてはイケてるビジネスマンのつもりのようだ。

例え錯覚であっても、彼にとって満足したサラリーマン生活ならばそれでよい。

が、その1年後。

社長とケンカをしてしまう。

会社の女性社員に社長がセクハラをしたのだ。

それを許せなかった彼は社長と衝突してしまう。

それまで良好だったはずの社長との関係は一気に険悪に。

結局自分の考えを曲げることができなかった彼は退職。

他の社員、特に女性社員が彼の味方をしてくれていたことが唯一の救いだったろう。

 

退職から2年後。

コールセンター等、いくつかの派遣社員での仕事を経て事務職として再び正社員となる。

彼はそこで5年働いた。

仕事も評価され、やがて部下ができた。

課長になり部下も20人まで増えた。

彼の人生の中で一番いい時期だったのかもしれない。

 

けれど彼は頑張り過ぎてしまった。

月に100時間を超える残業は、彼の体と精神を知らない内に蝕んでいた。

やがて精神が限界を迎える。

いや限界直前でのエスケープを自分自身でキャッチしたというべきか。

これ以上は無理。

シンプルにそう感じたようだ。

彼は5年いた会社を退職した。

 

結果的には良かったのだと思う。

あのまま無理をして働いていたら、突然の心筋梗塞や脳梗塞だってあったかもしれない。

精神を壊して、うつ病などの精神疾患を患っていたかもしれない。

彼は会社を辞めて無職になった。

けれど、ぎりぎり健康な精神と肉体を守ることができた。

 

それから3年。

今も彼は無職だ。

5年間がむしゃらに頑張りすぎたせいだろうか。

まったく働く気が起きないようだ。

1枚の履歴書すら書いていない。

 

彼は現在40歳。

未婚。

1人暮らし。

雇用保険も終わり、頼りの貯金もあとわずか。

3年のブランクは今後の就職にも大きく影響するだろう。

 

結果、現在の彼は仕事なし、お金なし、恋人なし、友達なし、人脈なし、両親もすでに高齢で年金暮らしと頼れるものが何もなくなった。

彼に残っているのはそれなりに健康的な肉体と、なんとか保っている精神。

これまでのわずかな職歴のみ。

 

彼の人生に、今後日が差すことはあるのだろうか?

40代になりむしろ人生は詰む寸前のようにさえ見える。

結局、彼の人生は中学のころからゆっくりと静かに詰んでいたのだ。

彼の前には、今のところ見渡す限りの闇が広がっている。

to be continued

彼の40年の人生からの教訓

人生はゆっくりと静かに詰んでいく。

多額の借金がなくても、怪我や病気がなくても、事故や犯罪に遭わなくても、災害の被害がなくても、人生は初めからそうなっているかのようにゆっくりと静かに詰んでいく。

何がどうダメなのか気付いたときにはもう手遅れ。

いや、まだ40代ならなんとかなるのかもしれない。

とはいえ、40歳を過ぎて仕事、経験、人脈、お金、家族、友人これらが何もない状態なのは致命的と言っていい。

彼の価値は若さと将来性で勝る、新卒1年目のサラリーマン以下だろう。

確かにピンチのときに逃げる選択肢は必要だ。

それでも逃げたら多くのものを失うことは覚悟すべきなのだ。

さいごに

結局何が言いたいのか?

「あれ?オレ人生詰んでるかも?」

40歳を過ぎてそう感じたときにはもう手遅れ、時すでに遅し。

ありきたりかもしれないが、とにかく今を全力で生きる。

30代までには『仕事、経験、人脈、お金、家族、友人』、これら人としての基盤を作っておこう。

人に誇れる何かを身につけておこう。

 

現在のあなたが、

学生なら⇒勉強は裏切らない。少しでも可能性を広げるために偏差値を上げておくといい。親友は大事に。恋に臆病になっちゃだめだ。

ニートなら⇒何でもいい・・・今すぐ本気を出そう。ネオニートになってブログやYoutuber、ライター、トレーダー、プログラマーを目指したっていい。なんだっていいんだ。今すぐ動き出せ。

社会人なら⇒くだらないプライドはいますぐゴミ箱へ。すぐには逃げない。多少は粘ろう。正社員の席と毎月のお給料はお宝。

 

40代未婚、無職、深夜にふと襲ってくる未来への不安と絶望は圧倒的。

希望が見えない未来にため息をつきながら、彼は壁に向かって1人つぶやく。

「明日から頑張ろう!」

けれど彼が明日から突然本気を出すことはない。

いやもう出せないのかもしれない。

なぜなら、もう25年以上本気なんて出したことはないのだから。

 

彼は明日もまた、プレイステーション4の電源を入れ、お気に入りのゲームに本気をだす。

そして人生はまた一歩、ゆっくりと静かに詰んでいくのだった。

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