天井の照明を交換しようとしたら、あるはずの器具が無くて設置不能!
よくありますよね。
いや・・・無いか。
引越しで余ってしまった照明が1つあって、もったいないので実家の古くなった照明と交換しようとしたところ、天井から直接配線が飛び出ている予想外の光景。
これまで住んでいた賃貸マンションでは専用の設置器具が必ず付いていたので、これにはかなり戸惑ってしまいました。
実家は戸建てなのですが、最近の建物と違い築年数が古い場合、照明の設置に必要な本来あるはずの器具が付いないことがあるようです。
これはもう近所の電気屋さんに頼むしかないパターンかなと軽く絶望したわけですが、なんと「引掛シーリング」なるものがあれば照明を接続できることが判明。
これは朗報すぎます。
というかこれ常識なんでしょうか。
まだまだ世の中、ちょっとしたことですが知らないことがあるものですね。
ちなみに天井に引掛シーリングで設置できるタイプの照明は「シーリングライト」って名称らしいです。
目次からジャンプ
引掛シーリングの取り付けには電気工事士の資格が必要なのでご注意を
引掛シーリングの設置は簡単なのですが、残念ながら取付作業をするには「電気工事士」の資格が必要です。
配線を接続する作業が電気工事の扱いになるようで、その場合「電気工事士法」により作業は有資格者でなければならないと規定されています。
fa-angle-double-right参考:電気工事士法 - e-Gov法令検索 - 電子政府の総合窓口(e-Gov)
自宅の作業なので、最終的には自己責任になってしまいますが、素人が作業することで火災や感電の危険があることは覚えておくべきです。
引掛シーリングの設置を業者に頼んだ時の相場は3,000~6,000円くらいのようですので、家族や親せき、知り合いに有資格者がいない場合は近所の電気屋さんに依頼するようにしましょう。
※ちなみに我が家は私の父が電気工事士の資格を持っています。
たった数百円の引掛シーリングで無事シーリングライトを設置
電気工事士の資格が必要とはいえ、まさかたった数百円の設置器具だけで、シーリングライトの取り付けができるようになるなんて驚きでした。
こういうのを青天の霹靂って言うんでしょうか。
照明を外したら天井に穴が開いていて、そこから直接配線が飛び出ている絶望的な状況。
そんな絶望的な天井を見上げ途方に暮れている私に父が一言。
そう言って外出した父が、15分後に近所の電気屋さんから戻って自慢気に見せてきたのがこれ。
引掛シーリングなる器具が近所の電気屋さんに売っているのにも驚いたし、その器具がたったの数百円だったことにもまた驚き。
驚いている私を横目に、父が引掛シーリングの設置作業に取り掛かったのですが、その作業時間たったの5分。
電気屋に頼もうかどうか悩んでいた、私のあの時間はなんだったのでしょうか(笑)
作業自体は天井の配線と引掛シーリングを接続し、最後にネジで固定するだけです。
見た感じ素人でも出来そうですが、調べてみるとやはり注意ポイントがいくつかあって、中途半端な知識でやってしまうと取り返しのつかないことになり兼ねませんので気を付けましょう。
引掛シーリングの取り付け方法については、下記のサイトで詳しく説明されていますのでご参照ください。
fa-angle-double-right参考:引っ掛けシーリングの取付け方法 | DIY 日曜大工で家をつくる
シーリングライトの取り付け方法も合わせて紹介
今回取り付けたのはこちらの照明と同タイプのシーリングライト。
※実際に取り付けた照明は、形式「HLDCB0861SG」となり、下記商品よりも少し旧タイプのシーリングライトになります。
アダプタから飛び出ている金具を引掛シーリングに接続し、右側にカチッと音がするまで回せばOKです。
これでアダプタが固定されました。
念のため軽く左に回して、動かないことを確認しておきましょう。
取付方法は簡単で、カチッと音がするまで上に押し込むだけ。
カチッと音がすると、アダプタについている羽のような部分でロックされ、照明が落ちてこなくなります。
心配であれば本体部分を軽く触ってみて、グラついていなければ大丈夫です。
シーリングライト本体に付いているコネクタをアダプタに差し込みます。
角度によっては接続しにくい場合がありますが、奥までしっかりと差し込むようにしましょう。
シーリングライト本体が隠れるくらいまでカバーを持ち上げ、右側に回せば取り付けられます。
カチッと音がするまで回すようにしましょう。
最後にカバーが水平に取り付けられているか確認し完了です。
念のため照明のライトが正しく点灯することも、合わせて確認しておけば完璧です。
お疲れさまでした。
照明の設置に資格が必要なんて聞いてないぞ?!
無事に実家の照明をシーリングライトに交換できた訳ですが、まさか照明を設置するだけなのに資格が必要だなんてちょっとしたカルチャーショックでした。
確かに配線を扱うわけなので、感電や火災の危険が伴いますもんね。
むしろ照明の設置でそういった危険があることを、全くと言っていいほど想像できていなかった、自分自身の常識のなさにショックというべきでしょうか......
引掛シーリングの取り付けには「第二種電気工事士」の資格が必要なようで、調べてみると引掛シーリングが技能試験の課題などにもなっていました。
道理で父が引掛けシーリングに詳しいわけです。
電気工事士の資格は持っていると意外と便利なんですね!
父はこんな感じで勉強していました。
もしも家族や親せきに有資格がいない場合は、この際自分で取得してしまうのもありよりのありですね。
あなたも引掛シーリングをキッカケにして、電気工事士の資格に挑戦してみては?
引掛シーリングには角形や丸形などいくつかの種類がある
ちなみに引掛シーリングにはいくつか種類があり、我が家で取り付けたのが一番小型の「角型引掛シーリング」。
その他に「丸形引掛シーリング」や同じ丸形でも「埋込みタイプの引掛シーリング」、「フル引掛ローゼット」などもあります。
丸形の方が天井との設置面積が広い分、角型に比べて、よりしっかりと安定して照明を設置するメリットがあるようです。
ローゼットタイプは引掛シーリングの中でも、主に埋め込みタイプに多く使われている名称のようです。
特段シーリングとの違いはなく、メーカーによってはローゼットタイプをシーリングと呼ぶ場合もあります。
パナソニックさんのサイトで違いについて解説されていましたので、詳しく知りたい方は下記をご参照ください。
fa-angle-double-right参考:シーリングと、ローゼットの違いを、教えてください。 - 引掛けシーリング - Panasonic
おわりに
照明器具の設置や交換を自分で行う機会って意外と少ないですよね。
賃貸であれば始めから設置されているところがほとんどだろうし、例え設置されていなくても、一度取り付けてしてしまえばその後交換の機会なんてほとんどありません。
今回実家の照明を交換しようと思わなければ、もしかしたら「引掛シーリング」なんて器具を一生知らなかったかも(笑)
引掛シーリングが付いていない家も今どき珍しいと思いますが、もしも天井から直接配線が出ているような場合でも「引掛けシーリングが1つあれば簡単に取り付けできるよ」ということで、この記事は終わりにしたいと思います。