【Windows10】SysMain(旧SuperFetch)とはどんな機能?無効にしたら影響はあるの?

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今回は「SysMain(旧SuperFetch)」というあまり聞きなれないWindowsの機能についてご説明します。

僕のブログでよく読まれている「【Windows10】効果のあったディスク使用率100%の改善方法【PCフリーズ】」でこの「SysMain(旧SuperFetch)」についても説明しているのですが、どうも説明不足のようで、お問い合わせをいただくことも多くなりました。

先ほどの記事で詳しく書いてしまうと、ただでさえ文字数の多い記事なのにさらにボリューミーな記事になってしまうため、こちらの記事で別に詳しく説明させていただきます。

補足:SuperFetchの名称変更について

「Windows 10 October 2018 Update(Version 1809)」により名称が『SysMain』に変更となりました。
このアップデートは2018年10月の初めにリリースされましたが、当初不具合があり、自動アップデートでの提供が2019年5月現在、まだ完全には終了していないようです。

僕も先日(2019/5/11)久しぶりに「Windows Updateの更新プログラムのチェック」を手動で行ったところ、この「Version 1809」のアップデートがようやく始まりました。

というわけで、今後しばらくの間はユーザーにより名称が異なることを考慮し、新旧の名称両方を併記させていただきます。
少し長く(うざく?)なりますがご了承ください。

【Windowsのバージョンと名称】
バージョン1803まで・・・「SuperFetch」
バージョン1809以降・・・「SysMain」

※記事内のリンクにプロモーションを含む場合があります。

Windows10のSysMain(旧SuperFetch)とはどんな機能?

簡単に説明すると以下Wikipediaの引用の通りです。

Windows SuperFetch(ウィンドウズ スーパーフェッチ)とはWindows VistaとWindows 7、Windows 8/8.1、Windows 10に搭載されている、パフォーマンスの向上に関するディスクキャッシュ・メインメモリ管理機能である。

もっと簡単に説明すると、「PCのメインメモリには空き容量があるはず」という前提のもとに、そのメモリを有効活用しようとしてくれる機能です。

なにをどう有効活用しているのか?

この「SysMain(旧SuperFetch)」はPC上でのユーザーの行動を見ながら、ふむふむこのユーザーはいつもこのアプリを起動しているなとか、このブラウザを使用しているなとか、メモ帳はこのアプリが好みかなど、ユーザーがいつも行う行動を必死に覚えようとします。

なぜ覚えようとするのか?

ユーザーのいつもの行動を覚えた上で、あらかじめそれらの準備をしてくれます。

どう準備をしているかというと、事前にいつも利用するアプリのデータを、空いているメモリに読み込んでおいてくれています。

すると、いざアプリを起動したときに、起動時間を通常よりも短縮することができます。

アプリ起動の流れ

SysMain(旧SuperFetch)なし:アプリを起動⇒ハードディスクでデータを読み取りメモリへ転送⇒アプリを起動

SysMain(旧SuperFetch)あり:アプリを起動⇒読み取り処理不要⇒アプリがすぐに起動

「ハードディスクでアプリのデータを読み取りメモリへ転送」する過程がマルっと省略されるため、アプリの起動時間が短縮されてユーザーは快適に利用することができます。

SysMain(旧SuperFetch)の問題点とは?

SysMain(旧SuperFetch)の問題点とは?

ただこの「SysMain(旧SuperFetch)」、本来であればユーザーの利便性を上げてくれる非常に素晴らしい機能のはずなのですが、実はあまり評判がよろしくありません。

なぜなのでしょうか?

この「SysMain(旧SuperFetch)」が頑張りすぎるせいで、PC(Windows)が非常に重くなってしまうことがあるからです。

「SysMain(旧SuperFetch)」はアプリの起動を短縮させることを目的としていますので、それ以外のことには無頓着です。

そのため、「ハードディスクでデータを読み取りメモリへ転送」の処理をずーーーっと、PCが起動してから終了するまでの間行っています。

この行動が、PCの様々なリソースを大きく占領することになります。

その結果ディスクやCPU、メモリを圧迫し、PC(Windows)の動作を重くする結果となります。

SysMain(旧SuperFetch)のメリットとデメリットまとめ

メリット(大容量のメモリ搭載など、ほぼ最新の高機能なPC限定のメリット)

・レスポンスの向上

PC(Windows)全体のレスポンスが向上します。

アプリケーションは素早くストレスなく起動しますし、スリープ状態から復帰したときも、先ほどまで使用していたアプリをすぐに使用することができます。

・メモリの有効活用

使用していないメモリが大量にありPCに余裕のある状態であれば、その部分を有効活用できる優れものです。

ただちょっとだけ頑張ってしまうので、ついつい空いているメモリを把握しきれずに使い過ぎてしまいます。

デメリット

・メモリの容量が足りない場合、効果を発揮するどころか足を引っ張ってしまう

理由は先ほど説明した通りですが、とにかくこの「SysMain(旧SuperFetch)」がPCの様々なリソースを大きく占領することで、ディスクやCPU、メモリを圧迫し、PC(Windows)の動作が重くなります。

SysMain(旧SuperFetch)を停止してみた結果⇒結論『無効で影響なし』

SysMain(旧SuperFetch)を停止してみた結果⇒結論『無効で影響なし』

僕が「SysMain(旧SuperFetch)」の機能を無効にしたのが2018年9月ですが、それから2カ月間PCを使用してみて、体感としてですが無効にする前との違いを全く感じていません。

「SysMain(旧SuperFetch)」には悪いですが結論としては不要です。

あくまで僕個人の意見ではありますが、実際2カ月間試してみて全く違和感もありませんし、むしろディスクの使用率が100%になることもなく快適に使用できています。

PCの動作が遅くて困っている状況では、少なからずこの「SysMain(旧SuperFetch)」が影響しているでしょうから、優先的に停止するべき機能なのは間違いないでしょう。

「SysMain(旧SuperFetch)」を無効にする方法は別途下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。

参考記事:【Windows10】効果のあったディスク使用率100%の改善方法【PCフリーズ】

※補足
大容量のメモリを搭載した最新のPCを使用している方や、これまでPCの動作が遅くなったり、ディスク使用率が100%になるなどの症状がない方は、無理に「SysMain(旧SuperFetch)」を“無効”にする必要はありませんのでご注意ください。

まとめ

今回はWindows Vista以降に搭載された「SysMain(旧SuperFetch)」という機能について説明させていただきました。

普段PCを利用している上では、全くと言っていいほど意識することのないこの機能ですが、PCの動作が重くなったり、ディスク使用率が100%になると悪者扱いされてしまう少しかわいそうな機能ですね。

まるで、普段がんばって仕事しているのに、ちょっとミスしただけで怒られるサラリーマンみたいで同情してしまいます。

とはいえ、ディスク100%の状態になってPCが重くなってしまうのは困りますので、不便を感じている方は「SysMain(旧SuperFetch)」を遠慮せず無効にしてしまいましょう。

無効にする方法はこちらの記事から:【Windows10】効果のあったディスク使用率100%の改善方法【PCフリーズ】

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