ある日の深夜。
住んでいる賃貸マンションの隣から何やら女性の声が聞こえてきます。
「○○てたのに~~」
最初は、はっきりとは聞き取れないくらいの音量だった女性の声も徐々にヒートアップ。
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
どうやら女性が誰かに訴えかけているようです。
これ数年前の話ですが、僕が住んでいる賃貸マンションの隣の部屋の女性が、一時期荒れていたときのお話。
隣の女性。
普段はとても静かなんです。
騒音なんて全くありません。
それが突然大声で叫び始めたからビックリ。
しかも平日の深夜1:00過ぎ。
誰かとケンカしているようで、女性が大声で叫んでいました。
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~ん」
『信じてたのに』なんてセリフはドラマ以外で初めて聞きました。
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~ん」
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~ん」
最初は大変そうだな~と思って聞いていたのですが、深夜に永遠とこれの繰り返し・・・・・・。
これだけ「信じてたのに」を連発するなんて、相当ショックなことがあったのでしょうね。
女性が訴えている相手の声はほとんど聞こえませんでしたが、話しの内容から察するに、いわゆる男性との痴話喧嘩っぽい。
喧嘩といっても、女性が一方的に叫んでいるだけのような気がしますが、男性の方は浮気でもしたのでしょうか・・・?
その後、この
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~ん」
のくだりが30分ほど続いたところで、玄関のドアが開く音が聞こえてきました。
男性は家から退散したのか、追い出されたようです。
※ちなみに隣の女性は恐らく1人暮らしのはずです
それから数か月後
今度は平日の早朝4:00過ぎに「信じてたのに~~~~~~~~~~~」がやってきました。
普段目が覚めるはずのない時間帯に目が覚めて、ぼーっとしていると聞こえてくる声。
「○○てたのに~~」
「うわぁぁぁぁ~~~ん」
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~ん」
またまた例の痴話喧嘩発生。
しかも今回は前回よりも激しい様子。
物を投げる音が聞こえてきます。
ドカーーーーーッ!!
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁ~~~ん」
バシーーーーーーッ!!
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」
「うわぁぁぁぁ~~~ん」
「なんで~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
ドカッ!!バシッ!!ビシッ!!
どんどん激しくなる物音と叫び声。
これはさすがに警察呼ぶべきか迷いましたよ。
あまりの女性の激しさに、相手の男性が無事なのかむしろ心配に・・・・。
それから数分後、玄関のドアが開く音が聞こえてきました。
心配なので玄関の覗き窓から確認すると、片隅に階段を下りていく男性の後ろ姿が・・・。
とりあえず無事なようで安心です。
どんどんエスカレートするお隣さんの痴話喧嘩。
この先どうなるんだろう・・・?
心配になります。
そしてそれから数日後
今度は週末の夕方に例の「信じてたのに~~~~~~~~~~~」が始まりました。
もはやお隣さんの痴話喧嘩『恒例の叫び声』と化しています。
今回は何やら男性の声も聞こえてきます。
どうやら必死になだめている様子。
それでもやめない「信じてたのに~~~~~~~~~~~」と叫ぶ女性。
それにしても相手の男性、何度お隣さんの女性を裏切っているのでしょう・・・・。
もしも浮気だとしたら、ものすごく短いスパンで浮気を繰り返しているような・・・?
それから数分後静かになるお隣さん。
突然叫び声がしなくなったので逆に心配になります。
今度こそ警察を呼ぶべきか?なんて考えていると、いつものように開く玄関のドア。
心配なのでまたそっと覗き窓から確認すると、はっきりとは見えませんが、男性がお隣さんを必死に説得している様子が見えます。
やがて諦めたかのように階段を下りていく男性。
何だかその背中はとても寂しそうです。
それから更に数か月後
あれ以来「信じてたのに~~~~~~~~~~~」は聞こえてきません。
そしてどうやらお隣さん引越しをするようです。
信じていた男性に裏切られ傷心の中、心機一転引越して新たな場所で再出発するのでしょう。
そう思っていたのですが・・。
とある日の夕方。
コンビニの帰りにいつものようにオートロックを開けようとしていると、どこかで見たような男性が出てきました。
数か月前、お隣さんの家から寂しそうに帰っていったあの男性です。
しかもその後ろにはお腹の大きい女性が。
あの「信じてたのに~~~~~~~~~~~」と叫び続けていたお隣さんです。
この数か月の間に何がどうなったのでしょう?
いつの間にやらお二人は仲直りをして、しかも天からの授かりものまで。
男性がお隣の女性を気遣いながら仲睦まじく歩く様子は、まるで夫婦。
傷心の中引越すのかと思いきや、新しい家族と共に新たな家へ引っ越すようです。
これはとてもおめでたいのですが、あの後一体何がどうなってこうなったのでしょうか?
「信じてたのに~~~~~~~~~~~」のころから話が飛び過ぎて、まるでパラレルワールドにでも迷い込んでしまったような気分です。
結局は、ケンカするほど仲がいいってことにしときましょう・・・・・・・・・・
とりあえず、また「信じてたのに~~~~~~~~~~~」が、新たな引越し先でも発動しないことを祈りつつ、お隣さんのご多幸をお祈りしたいと思います。
ちなみにですが、痴話喧嘩をするときは深夜や早朝はできるだけやめていただけると幸いです。
女性の叫び声とか、物がボコスカ投げられる音がすると結構ビビります。
しかも深夜や早朝は響く響く。
最悪、警察呼ばれる可能性があるのでご注意ください。
大声で喧嘩したい場合は、カラオケボックスにでも場所を移してはいかがでしょう。
どうぞ思いっきり「信じてたのに~~~~~~~~~~~」と叫んでください。