生まれたときからくせ毛である彼は、生まれたときからくせ毛に悩み、30代の現在もくせ毛に悩んでいる。
そんな彼の日々の生態を、少しだけ公開しようと思う。
彼の住まいは、極力外を歩かなくてもいいように地下鉄のすぐ近くだ。
働いている会社も、地下鉄直結の駅ビルの中にある。
くせ毛男性の平日
平日の朝は忙しい。
家を出る2時間前には起床し、まずシャワーだ。
その後で、時間をかけゆっくりと髪型を整えていく。
マイナスイオンと強い風量のある、「ナノケア」のドライヤーは欠かせない。
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仕上げはストレート ヘアアイロンでばっちりだ。
特にこだわりはないが、180℃以上の高温でも髪の傷まないものがお気に入りだ。
さらに欲を言えば、男の短い髪でも使いやすい薄型のボディならもっと最高だ。
家から地下鉄までは歩いて3分。
風が強い日も、雨が降っている日も、吹雪の日も、3分なら耐えることができる。
丁寧に整えたくせ毛は、無事イカしたヘアスタイルのままだ♪
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会社近くのトイレで髪型を最終確認しいざ出勤!
髪型がばっちりの時は、テンションも高くその日1日の仕事もはかどる。
なんとか今日も1日髪型を維持しつつ、仕事を終えることができた。
今日は疲れたので、真っすぐ帰ろう。
会社を出たらもう髪型を気にする必要はない。
風に吹かれるままに、髪をなびかせながら帰るのはいいものだ。
くせ毛男性の休日
今日は会社が休みだが美容室を予約している。
もうかれこれ7年以上は通っている。
担当の美容師は同じくせ毛の持ち主だ。
やはり同じ髪質の美容師だと、くせ毛の酸いも甘いも知っていて、全てをゆだねることができる。
今日もゲームとYoutubeの話をしながら髪を切ってもらった。
彼にお願いしてから失敗したことがない。今日もお気に入りの髪型でご機嫌だ。
さて、少し時間を潰したあとは友人たちとご飯の約束をしている。
30代になってからはファッションも難しくなってきた。
派手過ぎず、地味過ぎず、それでいておしゃれな恰好をしなければならない。
せっかく髪型を整えても、服装が納得いかなければ台無しだ。
そんな彼は最近マネキン買いにハマっている。
無難であるがカッコよく、キレイめに全身コーディネートした洋服をまとめて一式購入できるから、洋服選びも迷わずスマートに購入できる。
満足のいくファッションで、休日も外出が楽しくなった。
今日も1日髪型を維持しつつ休日を終えることができた。
今日は疲れたので3次会には行かず家に帰ろう。
店を出たらもう髪型を気にする必要はない。
風に吹かれるままに、髪をなびかせながら帰るのはいいものだ。
くせ毛男性のなんでもない日
今日も朝起きてからずっとくせ毛だ。
これまで1日だって、自然にストレートヘアになったことはない。
さて、近所のコンビニに買い物へ行こう。
お気に入りの「おにぎり」を買いにコンビニへ行こう。
近所へ出かけるときの彼はいつもくせ毛のままだ。
そう生まれたままのくせ毛のままだ。
だが彼は困らない。なぜならお気に入りの帽子をかぶるからだ。
近所へ出かけるときは、このお気に入りの帽子が彼の髪型といっていい。
くせ毛の彼でもセットいらずであっという間に、お気に入りの帽子でおしゃれさんに変身だ。
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今日は天気がいい。
少し遠くの弁当屋さんで、お気に入りの「のり弁当」も買ってこよう。
少しくらい遠くても安心だ。
どんなに爆発寸前のくせ毛でもお気に入りの帽子が、彼をおしゃれさんにしてくれている。
お気に入りの「おにぎり」も「のり弁当」も、くせ毛のまま買うことができた。
今日は疲れたので、スーパーには寄らずに帰ろう。
コンビニを出たらもう髪型を気にする必要はない。
たまには風に吹かれるままに、生まれたままのくせ毛をなびかせながら帰るのもいいものだ。
おわり
※注:くせ毛の彼は著者本人をイメージしています。